IKONIHとは

って?

IKONIHとは、日本の檜を主原料に子ども用家具・おもちゃを製造販売しているブランドです。
商業的価値がない木材も買い取り、「木を余すことなく使い切る」ことを目標に製品開発を進めています。

魅力たっぷりの檜を世界に広めたい!という思いで檜を選びました。

01.香り成分のパワー

檜には、森の香りを感じさせる物質「フィトンチッド」が多く含まれています。フィトンチッドは植物が傷ついたときに放出され、細菌から植物自身を守ります。このフィトンチッドが、わたし達人間にも嬉しい効能をたくさん与えてくれるのです。

においを消す力

アンモニアを用いて消臭効果の試験をしたところ、高い消臭作用が証明されました。檜の優しい香りを楽しむだけでなく、自然の芳香剤としても使えるのが魅力です。

人を癒す効果

檜に含まれるフィトンチッドには、気分のリフレッシュや自律神経の沈静化、脈拍の安定や快眠など、わたし達に嬉しい効果がたくさんあると研究で明らかになっています。

02.檜は日本の特産品

檜は日本と台湾にしか生育していない樹木ですが、台湾では伐採が禁止されています。日本では昔から檜を法隆寺の建材として使ったり、檜風呂として使ったりと檜に親しみがありますが、海外では檜の良さはまだ知られていません。さらに、日本の檜は「拡大造林」で伐採・利用するために植林されたものがほとんどです。
日本でしか伐採できない檜という素晴らしい樹木を、世界中に広めたいと思っています。

カーボンポジティブの実現

アイコニーが達成したいカーボンポジティブ

カーボンポジティブとは、二酸化炭素の吸収・削減量が排出量を上回る状態のことをいいます。
従来使われなかった木材も含めて炭素固定したまま商品化し、その収益を森林の育成費用にすることで
カーボンポジティブ達成の一助になると考えています。

新たなCO2吸収源を創出(カーボンポジティブ)伐採した丸太や木製品の収益を原資にして、植林や森林経営に役立てます。
わたし達の取り組み

炭素固定量の見える化

各製品の炭素固定量を、クレジットカード1枚あたりの製造で発生するCO2量に換算し、どれだけCO2削減に貢献できているかを示しています。
クレジットカードは国際規格のため、海外のお客様にも説明しやすい指標にしました。

より多くのお金を林業界に還元

伐採された樹木のうち、建材として使えない部分を一緒に購入することにより、従来より多くのお金を林業界に還元することができます。
また、それらを有効活用してアイコニーやその他の木製品の開発に取り組み販売することで、価値がないとされてきた未利用材に新たな価値が付与され、ユーザーの手元に渡り、得た収益をさらに林業界へ還元できます。

樹木が吸収したCO2は伐採したあとも閉じ込めたまま
樹木を木製品に変えることでCO2排出を防ぎます

IKONIHの導入が、
カーボンポジティブ実現の一助となります。

ひとりでも多くの人が身の回りに木製品を増やすことで、結果としてCO2削減量が増えます。
誰でも簡単に環境問題に取り組むことができます。
未来の子ども達に健康な地球を残すために、IKONIHとカーボンポジティブに取り組みませんか?

IKONIHの木育

木育で子ども達に与えられること

木とのふれあいは、子どもが成長する過程においてさまざまな価値があるといわれています。
わたし達はおもちゃや木工体験を通じて子ども達に木に触れてもらい、
さまざまな発見や学びを提供したいと考えています。

木に触れる機会のない子どもに
「ほんものの木」に触れてもらう

IKONIHのおもちゃは全て塗装を施していないため、檜そのままの手触り、香りを楽しむことができます。
現代の子ども達は昔に比べて、山や木に触れる機会が格段に減りました。
そんな子ども達にとって、IKOIHに触れることは新たな発見や学びに繋がると考えています。
IKONIHというツールを通じて、親子間の新たなコミュニケーションを生み出します。

紙やすり付き

アイコニーではおもちゃに紙やすりを同封しています。無塗装の木製品は、紙やすりを使って汚れやキズを補修することができます。アイコニーで遊んでいるうちに小さなキズができた汚れてしまったときに、紙やすりでおもちゃを削ることで綺麗にすることができます。ほかのおもちゃとは違ったコミュニケーションを取ることができます。

経年美化を楽しめるおもちゃ

檜は日に当たると、白くて美しい木肌が艶っぽい飴色に変化します。わたし達はこれを劣化と捉えるのではなく、変化するにつれて価値が高まる「経年美化」と考えています。
伝統的な木造の日本家屋が住まいの主流だった頃、人々は檜の縁側の色の移ろいを楽しんでいたと言われています。縁側がない家庭でも、アイコニーで経年美化を体感することができます。

日本の森林の現状を知ってもらう
環境授業を実施

地球温暖化と、それが引き起こす環境問題や森林との深い関わりについて動画視聴・体験型の出張授業を展開しています。
子ども達に森林や林業の現状について知ってもらい、林業従事者が職業の選択肢になってくれたらと思っています。

ステージを活用した環境学習プログラム

地球温暖化と温暖化が引き起こす環境問題や森林と温暖化の深い関わりについて、絶滅危惧種に指定されている動物キャラクターと、オリジナルキャラクターの「アイコット」という森の妖精と一緒に学ぶ動画視聴型の出張授業を展開しています。合間にクイズがあり、子ども達が飽きずに集中して視聴できる工夫もたくさん。実施した小学校では、児童からも先生方からも高い評価をいただいています。

企業研修や環境イベントを開催

環境・森林の学びを通じて体験する木工工作は、学校だけでなく集客を必要とする企業様やSDGsに積極的に取り組まれている企業様でもご活用いただいています。
地域や企業主催のイベントにブースをかまえ、親子で「じぶんスツール」を作るワークショップを開催。ただ作るだけのワークショップではなく、環境学習プログラムにて使用している動画のショートVer.を放映し、子ども達に学びの場を提供しています。

参加者のお声

本物の木に触れることも組み立てることも初めての体験でしたが、ちょうどよい難易度で最後まで集中して取り組んでくれました。自分で磨いてツルツルになったスツールに愛着が湧いたのか、毎日「これ僕が作ったイスだよ!」と話してくれます。素敵な体験をありがとうございました!

子どもにとってはもちろん、大人でも学びのある内容でした。特に、植林した人工林が伐採適齢期を迎えるということに衝撃を受けました…。子ども達や現代人の大量消費型の生活を見直し、国産材に着目させることがいかに重要かを知ることができました。

IKONIHが生まれた背景 ~森林問題~

日本の森林について

日本の木は、伐採しなければいけない時代になりました。日本の森林のおよそ40%を占める「人工林」は、戦後の拡大造林計画によって大規模な植林が行われ、生長が早く加工がしやすい杉や檜などが植えられました。かつて植えられた木々は伐採適齢期を迎えていますが、様々な要因が重なり、木々はなかなか伐採されず、弱り様々な被害を巻き起こす要因となっています。

森林伐採は本当に悪?答えはNoです。

森林は光合成によって二酸化炭素(CO2)を吸収するので地球環境にやさしく、景観にもよく、人類にとって大きく貢献しているということが前面に出てしまい、その木を切ることは悪いことであると思っている方が多くいらっしゃいます。
適切な伐採をせずにそのままにしておくと、森林はみるみる荒廃していき、様々な自然災害を引き起こします。
日本の木材を使用することは、森の手入れにもつながり、洪水や土砂災害の防止、さらにCO2吸収源の確保という点からも重要なのです。

人工林は永遠にCO2を吸収し続けられません。

木は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収するとともに、酸素を発生させながら炭素を蓄え、生長します。そのため地球温暖化対策に有効とされていますが、実は、木は年を取ればとるほど炭素を貯められる量が減っていくのです。
製材後、木材となって住宅や木製品として使われても、二酸化炭素は炭素として固定されたままです。二酸化炭素を吸収する能力は若齢段階(林齢が10~40年生程度)が最も活発で、広葉樹よりも針葉樹の方が大きいことが分かります。収穫期の森林は、二酸化炭素の固定化率からみても、伐採するべきだといえます。

未来へ豊かな森林を残す森林サイクル

戦後に植えられた人工林の木々は今、伐採適齢期を迎えています。

木を伐って使い、また植えて育てる。
このサイクルを守ることで、健康な森林を保つことができるだけでなく地球温暖化対策にも貢献することができます。

日本の森林が直面している問題について

「木は伐採しなければいけない」といわれても、日本の森林や国産材を取り巻く様々な問題が壁となり、
なかなか思うように森林整備が進まないのが現状です。
森林を健康に保つには、木材を使うことが重要です。

なぜ? 森林の量が年々増え続けているのか

日本の森林の面積は過去50年間でほぼ増減ありません。それに反して、人工林の森林蓄積(森林を構成する樹木の幹の体積)は過去50年でおよそ2.7倍に。「使うべき森林資源」がかなり充実しているといえます。
しかし、現代の日本では森林を取り巻く様々な問題・原因により木材が使われず、十分に活用されないまま余り、森林蓄積が増え続けているのが現状です。

問題①林業従事者が減少傾向にある

林業従事者の数は長期的に減少傾向で推移しており、林業の高齢化率(65歳以上の割合)は、令和2年(2020年)は25%で、全産業平均の15%に比べ高い水準にあります。
斜面にある木々をチェーンソーで一本一本切る作業や、架線集材と言われる技術を要し、危険を伴う作業をしなければならず、現場での高齢化が問題視されています。

問題②伐採しにくい地形

日本の森林は外国の森林とは違い、急勾配で地形の起伏が激しいのが特徴です。そのため、物理的に先進的な重機などが入ることができません。
さらに、現代の日本では森林の価値が落ち、森林に対して関心が薄れてきているため、きちんと管理がされておらず、誰が所有者かわからない、境界線がわからないなど問題も多くあります。

問題③使えない部分が森林に放置される

住宅用の建材は、まっすぐ伸びているところのみ使うことができます。
曲がっている部分や短い部分は建材には使われず、山から降ろすのも処分するのにも費用がかかるため、「持って降りたくない」と山に放置されてしまっています。

需要の低迷、放置される短材など、
森林が直面している問題は少なくありません。
短い材料でも有効活用して、これらの問題解決に貢献したい…
そこで生まれたのが「IKONIH」ブランドです。